パトカーって制限速度はあるの?
車を運転していたり、道路を歩いていたりしていた時に大きくサイレンを鳴らし、赤い回転灯をまわして走っていくパトカーや消防車などの緊急車両、一般車には制限速度があって守らないとスピード違反でキップ切られるのに、緊急車両は制限速度がないの?
でも時々緊急走行中の警察車両がオービスで速度違反で捕まったり、緊急車両の制限速度はあるの?ないの?そんな疑問を抱いた方も多いと思います。
同じ緊急車両でも救急車は、急病人やけが人を載せて一刻一秒を争う状況の中なのに、“ピーポーピーポー”鳴らしてはいるがあまりにも冷静に安全走行していて、もっとスピードを出して急げばいいのにと思うことがあります。
今回は、そんな疑問を解決すべく緊急車両の制限速度について調べました。
参考にしてみて下さい。
緊急車両とは
それではまず初めに、緊急車両にはどんなものがあるのか?解説していきます。
道路交通法では緊急車両ではなく「緊急自動車」と言います。第39条で「消防用自動車、救急用自動車その他の政令で定める自動車で、当該緊急用務のため、政令で定めるところにより、運転中のものをいう。」と定められています。
つまり、消防用自動車が「消防車」救急用自動車が「救急車」となります。パトカーを含む「警察車両」と、「電力会社の車両」「ガス会社の車両」は政令で定められた車両となります。
サイレンが鳴るのでパトカーが走っているな!などと思って見ていると、見慣れない車?、あれが電線が切れた場所へ急行する電力会社の車両だったり、ガス漏れの現場へ急行するガス会社の車両だったりするのです。
ご存知の方も多いと思いますが、緊急車両はナンバープレートの上の部分、漢字の地名のうしろの数字が”8”なのです。”88”や”800”なのです。(これを8ナンバーといいます。)たとえば「品川 800」のような感じですね。
これは、普通車両を改造して【特殊用車両】としての要件を満たして車検を通っているからです。
ムムム?そうかぁ、覆面パトカーはその部分から警察車両と分からないようにわざわざ”5”ナンバーや”3”ナンバーにしているんだな!性格悪いなぁ!なんて思われた方もいると思いますが
じつはコレはパトライトが格納式や着脱式になっているということで特殊用途車両の要件を満たしてないからなのです。
くれぐれもやりかたが汚いとか、性格悪いとか思わないでくださいネ。
緊急自動車の制限速度とは
そこで本題の緊急車両の制限速度について解説していきます。
道路交通法では緊急車両の最高速度も、標識などで最高速度が決められている場合は一般車と同じなのです。
郊外や見通しのよい広い道路などで、制限速度の標識を見かけない道路がありますよね、その場合一般車の最高速度が60Km/h(たしかに免許を取る時に習った記憶があります)なのですが、この場合のみ緊急車両は80km/hまでOKなのです。
ただし、パトカーが速度超過車を取り締まる時のみ制限はなく、何キロまで出してもかまわないのです。
まとめ
・パトカーが速度超過車を取り締まる時のみ速度制限なし(無制限)
・最高速度の標識がない道路は80km/hまでOK
・上記以外は緊急車両でも一般車と同じ
※ほとんどの緊急車両は速度違反の可能性が「あり」ですね。